モスルポレーダー基地に関する情報を北朝鮮に伝えた50代の脱北者が保護観察を受ける。

北朝鮮高官から指示を受け軍事情報を渡した罪で裁判中の50代の脱北者女性に執行猶予付きの実刑判決が言い渡された。
済州地裁刑事2部(イム・ジェナム裁判長)は14日、国家保安法違反(スパイ)容疑で在宅起訴されたAさん(50代女性)に懲役3年、執行猶予3年、執行猶予5年を言い渡した。
起訴状によると、A氏は2011年8月に北朝鮮国境を越え、10月に韓国に亡命し、2012年3月に済州島に定住したことが知られており、北朝鮮保衛庁との最初の接触は2015年3月にあったことが判明した。
A氏は2017年8月、当時国家安保庁高官だったB氏から、西帰浦市モスルポのレーダー基地に出向き、▲レーダー装備の仕様▲検問所から山頂までの距離▲部隊の状況などの軍事機密を探知・収集するよう指示を受けた。
Aさんは知人の車でレーダー基地に行き、携帯電話で基地周辺の写真を撮影して送信していたことが判明した。
2017年5月には「米空母が接近する。停泊地がどこにあるのか教えて」「無人航空機の運用半径や性能を調べろ」などの指示を受けたが、「分からない」と回答していた。
また、「烏山米軍基地の滑走路情報の精度が低いので自分の目で確認するように」との指示も受けた。
また、「ある脱北者と韓国軍将校と同居しているので知り合いになれ」「脱北者の思想を調べろ」などの指示を受け、北朝鮮高官らと数回にわたり連絡を取り合ったことが明らかになった。
検察は昨年9月に開かれたこの事件の最終公判でAさんに懲役4年を求刑した。
A氏は起訴事実をすべて認めた。
Aさんの弁護士は「北朝鮮にいる家族の安全を懸念して犯行に及んだ酌量すべき事情がある」と主張した。犯行を自白したことや脱北後、韓国で犯罪を犯していないことなどを理由に寛大を訴えた。
裁判所は「被告(A氏)は北朝鮮高官らと数回にわたって連絡を取り、命令を受け、北朝鮮に軍事情報を伝え、国家の存立と安全を侵害した罪は深い」と判決した。ただ、「被告の犯罪によって国家の安全が大きく揺らいだとは言い難い」とも判断した。
また「」
処罰は国家安全維持法に違反した者が自首した場合の刑の減免を定めた同法の規定に基づいて決定された。
」と量刑の理由を説明した。
https://www.newsis.com/view/NISX20251113_0003401209

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