事故は8月19日午後12時ごろに発生した。運転台をつかんだのは運転経歴45年目のA(60代)さんだった。
車両前方を照らすブラックボックス映像には、ゆっくりと上り坂を上がった車両の速度が下り坂でますます高くなる場面が盛り込まれた。慌てたAさんは「あ、ああ、ああ」声を出して車を止めるために擁壁に向かって車を運転した。しかし、高まった速度のせいで車両が止まらず、内側の草の森を越えて貯水池に墜落した。
‘急発進だ。右を壁にダヤヤして言うと同時に、そのまま貯水池の水路に差し込まれた。乗り越えてからも「オート乗ってはいけないね。私が急発進に遭うと思う」 こういう言葉をしたが、映像にはそんな言葉は全く聞こえず、悲鳴だけが乱れている」と当時を回想した。
Aさんは急発進を確信した。
だが、ペダルブラックボックスに収められた真実は違った。映像にはAさんが上り坂を通り過ぎて下り坂に入る前に加速ペダルで足を離して再び上げる姿が盛り込まれた。 Aさんはブレーキに足を運んだと勘違いしたようにペダルをさらに強く踏んだ。
「そんなに繊細に運転したにもかかわらず、足は加速ペダルを最後まで踏んでいるのを報告する言葉を失った。幸いにも体は遠い。車は廃車し、単独事故で処理も終わった」と伝えた。